フォレスト・マントル上鹿川について
私たちフォレスト・マントル上鹿川は地域の森林は地域で守り育てよう」を合言葉に、2013年に設立した森林環境保全・地域振興を目的とした地域会員で構成された組織です。
上鹿川では、九州本土では唯一とされる天然杉が1984年に発見され、鬼の目山生物群集保護林認定とされています。
その他にも上鹿川には美しい渓谷や原生林に恵まれた素晴らしい自然が存在していますが、そうした環境も近年では、シカの食害をはじめとした環境変化により希少種の保護をはじめとした保全活動を行いながら守っていかなければならない状況となりました。
そうした背景から、私たちフォレスト・マントル上鹿川は美しい森を次世代へと繋ぐため、宮崎県北部森林管理署と「多様な活動の森」協定を締結し、生物群集保護連地区での地域活動団体にてシカ避けネットの設置や森の保全活動を行っています。
現在は地域団体の高齢化に伴い、地域外のボランティア数人の方々の協力もいただきながら活動を行なっておりますが、引き続き地域団体の高齢化に伴う活動の継続が危惧されることから、次世代そして未来へと繋げられる森林保全活動を模索し、この美しい森林や私たち地域団体、保全活動と交流してくださる方々が増加していくよう取り組みを行なっております。
フォレスト・マントルの由来
現状の森林生態系を再生させ次世代から未来へ繋ぎ、美しい森林を送るには、荒廃していく森林に立つ樹木を始め貴重な動植物に対し、台風・大雨・寒波・乾燥の被害から守り育て、安心安全な生育場所やすみかが必要である。そのためには、私たち人間が大きな慈しみのマントを大きく広げ、森林を愛する心で活動しなければならない。
ドイツの森林環境保全活動家の言葉を参考に、美しい森をマントで包み込めるような森林保全の形を行いたいと私たちの想いを込めて「フォレスト・マントル」という団体名称を付けさせていただきました。
上鹿川について
宮崎県延岡市の奥地に位置する上鹿川という小さな地区。
鹿川(シシガワ)という地名の由来は地区の入口にある渓谷沿いに祀られている鹿像様(シシゾウ)が由来だとされる地区です。
ここ上鹿川では、縄文・弥生時代の鏃・石器や土器が出土し、古来より人が住み奥山里の暮らしが継続され、古来と変わらぬ里山を取り巻く1,000mを越える山や森林・里山がそのまま残っており、鉾岳を信仰する文化芸能があり、森には「世界でここだけに咲く花」ツチビノや貴重な動植物が存在する地域。
上鹿川の自然と楽しみの魅力
私たちの暮らす上鹿川には、鉾岳を代表とする1,000mを超える尖峰やその合間を流れる美しい渓谷が存在しており、登山やハイキング、ロッククライミング、渓流釣り、沢登り、アイスクライミングと様々な自然のアクティビティを楽しむことができ、そうした楽しみを目的に、宮崎県内外から多くの愛好家が集まり自然を楽しまれています。
また四季折々の美しい風景も魅力的で、春にはアケボノツツジをはじめとした美しい花に、様々な色が織りなす新緑の森、梅雨から夏にかけては世界でここだけに咲く固有種のツチビノキ、秋には花崗岩の白い山肌にツガやモミの緑と、モミジやコハウチワカエデの紅色、カエデ類やブナ・ケヤキの黄色など、宮崎県でも特に美しい紅葉の風景、冬には地域内の滝が氷瀑となる迫力ある光景が楽しめます。
活動や地域に触れていただく活動
私たち地域の活動団体や地域住民との触れ合いを行える様々な体験も、定期的に実施しております。
国有林森林保全(鬼の目山・国有林下部シカネット資材搬入設置・登山道整備・古道整備・森林整備)体験
森の案内人による山登り
木育(巣箱・楽器・器・チェンソーアート)体験
メイプルシロップづくり体験
草木染め体験
パピルスづくり体験
これらの活動につきましては、WEBサイトで定期的にご案内いたします。
是非、皆様に上鹿川の美しい自然や、私たちの活動、そして地域の方々との触れ合いをお楽しみいただけたら嬉しく思います。
概要
団体名:フォレスト・マントル上鹿川
代表:戸高正男
WEBサイト運営
フォレスト・マントル上鹿川
合同会社PORTAL